たなぼた

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おき

谷水を撒きてしづむるどんどかな 芝不器男 

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谷水は十分に冷たく 
熾きになった三九郎にかけるに手が震える 

それでもこの乾燥気象だ 
山火事になっては一大事 
と 
防火用白バケツで 
惜しげも無く熾きに振りかければ 
熾きは もがくかのように動いて 果てるのだった 

果ててしまった熾きは もう香を失って 
炭の香になっている 
その上
闇夜よりも黒いのだ 


4月櫻の咲き始める頃 
ようやく 炭たちは草に覆い尽くされる 
炭があった場所の草たちは 
いずれも風で運ばれた種子たちである 



 

by 11hiyo | 2019-01-14 22:21 | sora

飛行機雲

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Gminor を 聴きたくなる

by 11hiyo | 2019-01-13 15:37 | sora

曠原淑女

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風よたのしいおまへのことばを 
もっとはっきり 
この人たちにきこへるやうに云ってくれ 


宮澤賢治 春と修羅 曠原淑女 


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まことにこれらの天人たちの 
水素よりもっと透明な 
哀しみの叫びをいつかどこかで 
あなたは聞きはしませんでしたか 

無題 春と修羅 


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ほのかなのぞみを送るのは 
くらかけ山の雪ばかりです 

くらかけの雪 春と修羅







by 11hiyo | 2019-01-10 20:02 | sora

武蔵野図

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分厚い雲がジャマをしている 

太陽は月のように気配を殺している 

ヒヨドリが天鈿女命のように騒ぎ立て 
日食の食は最大となる 

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雲をまとった月 どこかで見た気がする 
武蔵野図だろうか 
酸化した銀で真っ黒になった月 

天照大神の次の岩戸入りは 
2030年6月1日(土曜日) 北海道で金環日食の予定 
かわいそうに 神でさえ万年先まで 
スケジュール管理されている 





by 11hiyo | 2019-01-06 13:24 | sora

ほんのちょっと先

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あまりにも美味しい苺の食べ過ぎで 
一日中眠い この満足感はなんだ 
と 次の瞬間には 
ホイップ作りに励んでいる 

美味しいは生きる原動力だ 

正月明けの体重測定が怖いぐらいだ 


幸福は口福のほんのちょっと先にある 


by 11hiyo | 2018-12-25 23:30 | sora

風の道

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そのときを待つ 

by 11hiyo | 2018-12-21 23:14 | sora

冬の空

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風が強い 
天気が崩れると告げている 


 



by 11hiyo | 2018-12-16 15:58 | sora

冬夕焼け

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仕留め損なうな 
冬夕焼の輝く時間は短いぞ 




by 11hiyo | 2018-12-15 18:59 | sora

冬の薔薇

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冬薔薇石の天使に石の羽根 中村草田男 

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冬薔薇と書いて「ふゆそうび」と読むのには恐れ入ったが 
調べると十二単の重ね色(紅/表と紫/裏)で 
古今集にも出てくるとか 

和薔薇が うばら いばら 
唐渡りが 薔薇(しょうび/そうび と読み) 
和薔薇と区別していたとも 


外でけなげに咲いているのを 
かわいそうだと家内に取り込んでみれば 
直にへなへな しわしわになる 
生ぬるい環境では 
生きる力が削がれるのだろうか 


※ お風邪がこじれちゃってます ごぼごぼ 
ちょっとマズそう・・・
こんな時は美味しいものを! と思うけれど 
おでんを作りすぎちゃいました 
皆様はご自愛下さいね 


by 11hiyo | 2018-12-06 19:18 | sora

虹でも架けてみようか

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梟の営巣する最後の木が切られようとしている 
冬から春先にかけて 
ゴロスケホーホーと 
泣いていた彼らはどこに行くのだろうと 
彼らの木を見上げながら泣いた 


それから坂を下りて 
神社の森に出た 
この神社の森は 
なぜかカラスのアジトにはなっていない 
だから日も傾いてしまえば 
静かなものだ 

と 

ゴロスケ ゴロスケ と
声が聞こえるではないか 
たった一言だったけれど 
それは梟の声だった 

おまえは達者だったのだなと 
声がした方に向かって話しかけたが返事はない 
返事はないけれど 
誰かに見られている気配を感じた 



そうだね 
虹でも架けてみようか 

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ずっと側にいて欲しい 



by 11hiyo | 2018-12-04 18:26 | sora